チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)のホームページでの連載の第2回は、本科研プロジェクトのこれまでとこれからのお話です。以下のリンクからぜひご覧ください。
【科研報告:日中韓交流授業で探る相互理解】第2回 違いを大事にした共生:交流授業による異文化間相互理解への新しい挑戦
著者:山本 登志哉(一般財団法人 発達支援研究所 所長)
【科研報告:日中韓交流授業で探る相互理解】第2回 違いを大事にした共生:交流授業による異文化間相互理解への新しい挑戦 - 研究室
(一部抜粋)「ここで大事なことは、「自分とは違う規範的な考え方をもって相手が生きているとは気づかない」場合に問題が深刻になるという点です。そこで私たちはこれまで日中韓で「異文化の対話的相互理解授業」を工夫して、相手の文化の中に、自分の視点からは一見すると「変なやり方」とか「ちょっと許せないように感じるやり方」があることに気づいてもらい、その上でお互いにどうしてそう思うのかを尋ね合い、相手の考え方を理解する努力をしてもらう、といった試みを続けてきました。
それができるには、まずは「異文化」を体験してもらうことが大事で、しかし単に自分の視点から見るだけだと、おごり合いの例のように相手の文化が「悪いもの」としか見えなくなって、「相手はどう考え、何を大事にしてそうしているのか」が全然見えてこなかったりします。だから「相手に聞くこと」つまりは「対話的な関係を作ること」が大事なわけです。
そして対話を通してのこの「相手が違う視点をもっている」ということへの気づき、したがって自分の視点だけで問題を理解するとコミュニケーションがうまくいかないことの自覚が作られるというところまでは、これまで私たちがさまざまな形で取り組んできた授業実践で見えてきました。」(続く)
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